ジブラルタル海峡とスペイン古城
アンダルシア地方、ジブラルタル海峡を臨む要塞港から北25㎞に位置する古城、ヒメーナ・デ・ラ・フロンテーラ城である。写真はその全容であるが、右に円形天守閣、左に城門がみえる。城郭はかなり荒廃しているが、基本的部分は良好に保存されている。現在リゾート海岸コスタ・デル・ソル(太陽海岸)の一中心であるが、古城を訪れる観光客は少ない。
アンダルシアは前3000年頃、アフリカから海を渡ってイベリア族が移住してきた。次いで前11世紀頃にはフェニキア人が移住してきて、前6世紀頃にはカディス港を開いた。711年にイスラム教徒がジブラルタル海峡を渡って侵入。ヘレスの戦で西ゴート王国滅亡、のち全半島を制圧した。ジブラルタルの語源はムスリム軍の司令官タリク・イブン・ジヤード Tariq ibn Ziyad(?-720)に由来する。彼が築いた砦はタリク山と呼ばれ、アラビア語でジエベル・アル・タリクDjebel al Tarik(タリクの山)が転訛して、ジブラルタルとなった。
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