ピルトダウン人捏造事件の犯人は誰だ
2000年、上高森遺跡、座散乱木遺跡など旧石器時代の多くの遺跡が藤村新一の捏造であることが発覚し、日本考古学史上にのこるでっち上げ事件となった。地面を掘り返して、世紀の大発見と一流の学者たちをだました事例は過去にもあった。最も有名な話ピルトダウン人の化石のお粗末な事件とは?
イギリス人、チャールズ・ドーソン(1864-1916)がサセックス州ピルトダウンで人類と思われる化石を発見したのは1912年のことだ。大英博物館のウッドワード卿(1864-1944)はドーソン曙人と命名し教科書にも載った。しかし新しい原人化石に疑問を持つ学者も多かった。1953年、オークリー率いるオックスフォードの研究者らによって下顎の部分はオラウータンの骨であると断定された。化石は着色して古いものと見せかけている。偽造した犯人は誰か容疑者としてさまざまな人の名があがっている。チャールズ・ドーソンはもちろん、ウッドワード卿、アーサー・キース卿、そして小説家コナン・ドイルまで容疑者リストにある。彼はピルトダウンに住み、古生物学の知識も豊富であったからだ。真犯人は未だにわからない。
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