イタリア王家サヴォイア家
昨年イタリアは建国150年祭で祝日だったが、今年は普段とかわらないようだ。第二次世界大戦後、日本皇室は存続したが、イタリアの王政は廃止された。1946年に国民投票でイタリア国外追放となり、その後も憲法でサヴォイア家の直系男子はイタリアへの入国を禁じられてきた。だが2002年に憲法が改正され、イタリアへの入国が許されるようになって、ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアの動向にメディアの関心が高まっている。ヴィットーリオはイタリア国王ウンベルト2世の長男で、今上天皇よりも4歳若い。王政廃止から60年以上経過したとはいえ、ヨーロッパの貴族制は残っており、たとえばブルガリア前首相シメオンはヴィットーリオの親戚にあたる。サヴォイア王朝は1861年3月17日、ガリバルディがナポリ王国を占領し、これをサルディニア王に献じたことに始まる。以来、初代ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世、ウンベルト1世、ヴィットリオ・エマヌエレ3世、そして最後の王ウンベルト2世(在位はわずか1ヶ月だった)。息子のヴィットーリオの行状がいまスキャンダルになっているらしい。
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