仙北市総合情報センター
仙北市のHPをみると「気温は低いものの陽ざしが眩しい朝を迎えています。昨日は降雪のある寒中での小学校の卒業式でしたが、今日の卒業式は穏やかな陽気の中で催されそうです」と情景が目にうかぶ。秋田県仙北市は2005年に角館町、田沢湖町、西木村が合併して誕生した。市内角館には「仙北市総合情報センター・学習資料館」が図書館施設といえる。また新潮社の創業者・佐藤義亮(1878-1951)が角館出身であることから「新潮社記念文学館」がある。また西木には「全国ありがとう文庫・ひのきない本の家」という一室が檜木内交流学習館2階にある。1998年当時、村には本屋もなければ図書館もなかった。そこで引越しなどで不要になった本を分けてもらおうと全国に呼びかけたところ、寄付の本が60万冊ほど届いた。集まった本を整理し、村内あちこちに分室を作り、数十ヵ所もできた。この文庫の誕生の話は朝日新聞などで全国的に大きく宣伝された。あれから13年、全国ありがとう文庫はいまも存続しているようである。文庫活動がどのようになったか、長い目でみていく必要があるだろう。もちろん合併によって仙北市のサービス網に入ったわけで、創設時の役割から変化しているかもしれない。ともかく「ありがとう文庫」の運動はある種の起爆剤になったことは確かである。
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