昭和エロ歌謡曲大行進
AKB48が選抜高校野球の入場行進曲やプロ野球開幕で国歌斉唱を歌うという話題で不思議に感ずることがある。政府の自殺防止キャンペーンのイメージキャラクターでもそうだが、AKB48はチァガール的な大集団とモー娘のパフォーマンスとおニャン子のような女子高生的なキャラをミックスしたもので萌えキャラを具現化したものといえる。日本の歌謡史では1960年代から1970年代にかけて、エロ歌謡というジャンルの末流である。つまり阿久悠、都倉俊一が山本リンダを売り出したプロジェクトがルーツである。山本リンダは一流だったが、無数の一発屋が消えている。もちろん山本リンダの先行的なお色気歌謡もある。五月みどりなど芸者もどきのお色気ソングが代表例であろう。これには国民栄誉賞の遠藤実が貢献している。つまり遠藤、阿久、都倉、秋元など著名人はエロで成功したといえる。ニ、三の実例をみてみよう。エミー・マーガレット「あなたって凄いのね」。歌詞の意味は不明。エミーは東宝の女優で加山雄三が殺し屋を演じた「薔薇の標的」(1972)に端役で出演している。あい杏里「恋が喰べたいわ」(1970)B面が「あなたと三回」。民悦子「ニャオニャオ甘えて」(遠藤実)。このころ歌謡曲は長い睫毛でセクシーなドレス、卑猥な歌詞、甘えたような嬌声、うめき声など日常茶飯だった。その時代の猥雑さが好きで、平成の偽善なムードは好きではない。
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