ユーリー・ガガーリン
1968年、人類初の宇宙飛行士ガガーリン少佐が後進の指導訓練中の事故で死亡した。7年前、ヴォストーク1号で108分の宇宙飛行に成功した。宇宙開発競争でなぜソ連がアメリカに一歩先んじることができたのか。中冨信夫は次のように語る。「第二次大戦後、ドイツの優秀なロケット科学者たちも含め、アメリカとソ連の奪いあいになっていたが、ソ連はそれを一枚岩になって受けとめた。それに対してアメリカは陸軍と海軍の確執や旧敵国だったドイツの科学者に対する偏見ややっかみなどもあり、開発がスムーズに進まなかった。いわば共産主義と自由主義という国家体制の差が大きく影響していると思います」ガガーリン死亡の翌年7月、アポロ11号、月着陸に成功する。つまりガガーリンはアメリカの月着陸を知らないで死んだのだ。( keyword;Jurij Gagarin )
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