「黒い乳房」と安保闘争
新東宝映画「黒い乳房」の公開は1960年6月で、ちょうど安保闘争が空前の盛り上がりをみせていた頃だった。異父姉妹がキャバレーの姉、小畑絹子と看護婦の池内淳子。恋人、高宮敬二と菅原文太が2人に絡む。悪女の姉が社長の娘になりすますが、実は死刑囚の娘で、妹が本当の社長の娘。悪事が露見し、結婚式の日にヤクザの情夫に刺殺される。大時代のドラマの展開がむしろ新鮮にみえる。フランス映画「太陽がいっぱい」の翻案物。妖艶な美女小畑絹子は新東宝の看板スターだった。倒産後、他の俳優が活躍するなか、小畑絹子はなぜか不遇だった。
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