阿部サダヲと藤原信西
NHK大河ドラマに阿部サダヲが高階通憲という役で出演している。一般に藤原信西といったほうがわかりやすい。不遇な境遇から抜け出るため藤原頼長につき、また高階重仲の娘をめとり、高階通憲と名乗っている。今後、展開する保元平治の乱のキーパーソンとなる重要人物である。信西は「法曹類林」という判例集を著し、死罪を復活した。
保元平治というのは日本史でも人間関係が複雑でわかりにくい。ドラマでイメージがつかめると理解しやすくなる。保元の乱では後白河天皇と崇徳上皇とが対立、戦が始まった。摂関家では関白藤原忠通と左大臣藤原頼長の兄弟が争い、平清盛が叔父の忠正(ドラマでは豊原功補)が敵味方に分かれた。義朝(玉木宏)は父・為義(小日向文世)と戦った。平治の乱はその3年後に起きた。保元の乱の勝者同士の争い。信西を憎む藤原信頼と義朝が接近、義朝は清盛が熊野詣に出かけた留守中に御所を襲撃。二条天皇と後白河上皇を幽閉した。清盛は義朝追悼の宣旨を出す。乱に破れた義朝は、尾張国野間で、長田忠致に謀殺される。藤原信西は平清盛と結んで源氏を制したが、平治の乱で殺され都大路に梟首された。
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