仏頂面の喜劇王
W.C.フィールズ、チャップリン、バスター・キートン、グーチョ・マルクス
ひとつの国の文化をまるごと知ることは、なかなか難しい。アメリカなどは戦後多くの文化が日本に移入したけれども、やはり本国に住んでいないとわからないものもある。先日、「刑事コロンボ」第44話「攻撃命令」を見ていると、犯人は映画ファンらしく古いポスターが飾ってあるが、一人の太っちょのコメディアンが日本にあまり馴染みがなくわからなかった。W.C.フィールズ(1879-1946)という。チャップリンとともに喜劇王と呼ばれた。腹話術、ビリアード、帽子とステッキなどがトレード・マークのボードビリアン。デブであまり笑顔は見せず、むくれっ面が特徴であるが、チャップリンと異なり、話芸(ジョーク)が売り物か。
20世紀の代表的喜劇人をあげるとすれば、チャップリン、バスター・キートン、マルクス兄弟、ハロルド・ロイド、W.C.フィールズ、ジャック・タチ、ルイ・ド・フィネス、フェルナンデル、ジェリー・ルイス、ボブ・ホープ、ダニー・ケイ、ウディ・アレン、ピーター・セラーズ、ロビン・ウィリアム、エディー・マーフィー、ローワン・アトキンスン。
日本ではルイ・ド・フィネスは禿げ頭の喜劇王で知られていますが、いま本国フランスではサルコジ大統領が若き日のルイ・ド・フィネスにソックリと評判です。
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