来年は式年遷宮
私が伊勢神宮を参拝したのは小学校の修学旅行のときである。このとき見た神宮は昭和28年の遷宮の殿舎。以来、昭和48年、平成5年と2度造りかえられたが、1度も参拝していない。来年は第62回神宮式年遷宮にあたる。すでに平成17年から儀式は始まっている。平成17年5月2日の夜に「木本祭」が行われた。「心御柱」(こころのみはしら)と称する神秘の柱を伐採するに当って、木の本に坐す神を祭る儀式である。この柱は「皇太神儀式帳」(804年)には「忌柱」(いみばしら)と書かれており、正殿の床下中央に埋められるものである。造替のとき、殿舎が取り払われたあとも、この御柱は地上の小さな覆屋とともに残される。その覆屋のなかには榊がさされ「天平賀」(あめのひらか)と称する土器を納める。そして次の造営に先だって新たに建て直されるのである。
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