オスタンキノ宮殿とシェレメチェフ
帝政ロシアのシュレメチェフ家はロマノフ王朝でも有数の貴族として繁栄していた。現在モスクワの玄関口シェレメチェヴォ国際空港もシュレメチェフ家の領地であったことに由来する。18世紀末、ニコライ・シュレメチェフ伯爵は、モスクワのオスタンキノに宮殿を建てた。バレエや演劇が好きだった伯爵は、農奴のなかから才能ある人を集めて、俳優や歌手、ダンサーにした。そのなかにプラスコービヤ・コバリョーバという美しく才能あふれた女優がいた。当時、貴族が農奴と結婚することは考えられなかったが、伯爵は周囲の反対をおして彼女と結婚した。しかし、彼女は3年後亡くなり、伯爵は2度とこの宮殿に来ることはなかったという。
プラスコービヤ・コバリョーワ
« サンタンジェロ城 | トップページ | 道をひらく »
「世界史」カテゴリの記事
- トルコ(2021.12.26)
- 鞍鋼憲法(2021.08.21)
- トクタミシュ(2021.07.18)
- アウレリウス・マクシミアヌス(2021.06.04)
- ロバート・バンクス・ジェンキンソン(2021.05.31)
« サンタンジェロ城 | トップページ | 道をひらく »
コメント