浦佐の堂押
新潟県南魚沼市浦佐で毎年3月3日、「毘沙門堂裸押合祭り」が行われる。五穀豊穣、除災招福を祈念する800年も続く歴史ある祭りで、日本三大奇祭の一つとされる。大祭の夜、普光寺の毘沙門天の本尊が年に1度、唐戸が開いて姿を現すや、大ロウソクが点火され、多数の裸の信者が堂に入り、やがて押し合いとなる。午後8時、1回目の福物撒与があり、これが何度となく繰り返されたあと、ササラすりの神事で祭りは終わる。鈴木牧之は「北越雪譜」に「押といふは誰ともなくサンヨウ、サンヨウと大音に呼ばる声の下に、堂内に充満たる老若男女ヲヲサイコウサイとよばはりて北より南へどろどろと押す、又よばはりて西より東へおしもどす」と記している。
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