人の一生は、朝に降りた露が日が昇るとともに消えるように、はかなくもろく短いものである。この「人生は朝露の如し」は、漢の武将、李陵が友人蘇武に与えたことばの中に見える。蘇武は匈奴の捕虜となりながらも降伏せず、苦節19年、ついに漢に帰って栄誉を受けた人物である。その蘇武に、彼とは対照的に早く匈奴に降伏した李陵が与えたことばが「はかない人生、どうして自ら苦しむことがあろうか」というものであった。蘇武はのちに許されて帰国するが、李陵はそのまま匈奴のもとに残り、その地で一生を終えることになる。
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