今治タオル100年史
愛媛県今治市はタオルの町として知られる。全国の約6割を生産し、人口12万5000人のうち、下請けの内職を含めると2万5000人はタオルに関係している。今治は世界最大のタオルの産地である。
タオルは1801年、フランスのジョゼフ・マリー・ジャカールによって発明され、日本にきたのは明治の初め頃である。しばらくはタオルの使い方も分からず、里井園治郎が明治22年に創製し、泉州で細々と生産されていた。明治27年、今治の阿部平助(1852-1938)が綿ネル機械を改造し、タオルの製造したのが今治タオルの始まりである。明治43年に麓常三郎(1868-1929)により大衆向け縞柄タオルが創製された。大正13年には愛媛県工業講習所の技師、菅原利鑅(1891-1958)により、高級なジャカード織りの今治タオルが生産されるようになった。
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