浅川巧
朝鮮民芸研究家・浅川巧(あさかわたくみ 1891-1931)の再評価がなされている。1914年朝鮮に渡り、朝鮮総督府の林業試験所に入り、養苗などに従事。植物学者中平猛之進と親交。朝鮮民芸のなかに民族文化の美を発見し、深く傾倒。日本民芸運動の源流となる。1924年柳宗悦と協力し、ソウルに朝鮮民族美術館を開館。また植民地下にある朝鮮民族への温かい敬愛は、朝鮮人の信頼を得た。著書に「朝鮮の膳」(1929年)「朝鮮陶磁名考」(朝鮮工芸刊行会1931年)近年関係書が刊行される。高崎宗司「朝鮮の土となった日本人」(草風館1982年)「浅川巧全集」(草風館1996年)浅川巧「朝鮮民芸論集」(岩波書店2003年)「浅川巧日記と書簡」(草風館2003年)「朝鮮陶磁名考」(草風館2004年)など。
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