ヒッポメネスと黄金のリンゴ
むかしアトランタという美しい娘がいた。言い寄る若者たちも多かった。「結婚したいと願うならば、私とかけっこをして勝たねばなりません。私が負けたら、あなたのものになります。でも、私が勝つたら、あなたの命をいただきます」と。そして何人かの若者が死んでいった。ヒッポメネスという美しい若者がいた。彼はその競争に参加することにした。そしてアフロディテに祈った。女神は彼の祈りを聞き入れて、黄金のリンゴを与え、「競争している間、それを投げるのだ」と言った。レースが始まった。試合の途中で、ヒッポメネスは黄金のリンゴを投げた。そして彼女がリンゴを拾っている隙に抜き去り、そのままゴールに入った。そしてアトランタを妻にした。
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