天皇家や名家・名門、歌舞伎や茶道・華道の家元にとって跡継ぎを絶やさないことは最大重要事である。現行の皇室典範では、女性皇族は皇族以外と結婚した場合、皇族の身分を離れると規定している。子孫が減少するのは困りものだが、反対に多すぎるのも困りものである。11代将軍徳川家斉は健康に恵まれ69歳まで生きたが、40人の側室がおり、そのうち子を生んだ側室は16人、合計55人もの子どもをつくった。これら将軍の子どもをどうするかが老中たちの悩みの種だった。いま東京大学のある赤門は、加賀前田家が家斉の21女の溶姫(やすひめ、生母お美代)を迎えるために、本郷の藩邸にわざわざ建てた御守殿門である。
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