堕ちた偶像
一般的に大企業の社長や会長、自治体の市長、大学教授など社会的地位が高く、高収入で、人々から尊敬されるのが当たり前であろう。だが現実には、そういったエリートたちの呆れかえる行状がいま世間の耳目を集めている。製紙会社の井川会長が背任横領で解任しされた。井川はカジノで億単位の金を浪費し、会社に多大な損失を与えていた。またそれを社員たちは誰一人として諫言できなかった。柔道の金メダリストがセクハラで大学から解雇された。係争中の事件であり、詳細は不明なものの、セクハラというよりレイプ事件。尾鷲市長は税理士法違反で不信任を受けたのち、少女に猥褻な行為をしたとして起訴された。千葉県初の女性市長は公職選挙法に違反し、起訴されたが、「規定を知らなかった」と。議会から不信任を受け、今年再選をめざしたが落選。兵庫県でも3選した市長が公選法違反で書類送検されるという不祥事が起こった。宝塚でも市長の不祥事が2代続いて起きた。やはり背景には市民の自治体行政に対する無関心さ、甘さがあると思う。
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