ピーターパンの日
ケンジントン公園で鳥笛を吹いて妖精たちと一緒に住んでいる永遠に大人にならない子ども、ピーターパンが登場するのは、バリーの「白い小鳥」(1902)の第6章が最初である。これが1906年に「ケンジントン公園のピーターパン」という本になる。それらとは別に1904年に戯曲の「ピーターパン」が書かれ、これが1911年に「ピーターパンとウェンデイ」という本が出版された。少女ウェンディがピーターパンにネバーランドに案内され、チンクル・ベルなどの妖精と遊んだり、海賊フックと戦う。空を飛ぶこと、負傷することなく戦うこと、相手の血を流さず殺すことができるなど、美と冒険に満ちた、もっとも素晴らしい子どもの世界である。児童作家ロジャー・ランスリン・グリーンはピーターパンを「世界はじまって以来子どもたちと物語作者たちがいだきつづけてきた夢の実現」と評している。
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