林芙美子の生誕地は門司か、下関か?
北九州市門司にある旧門司三井倶楽部の2階にはアインシュタイン・メモリアルルームと林芙美子記念資料館がある。アインシュタイン(1879-1955)と林芙美子(1903-1951)とが交流があったわけではない。アインシュタイン夫妻が大正11年12月、ここに宿泊したことを記念している。林芙美子は明治37年、門司小森江の生まれで、明治40年ころまで在住した。(つまり本人の記憶はないだろう) この無関係なアインシュタインと林芙美子をワン・フロアーで記念館とするところが面白い。
ところで、これまで林芙美子自身は山口県下関市であると作品に書いてきた。ところが井上貞邦が伝聞に基づき、芙美子は門司市小森江(北九州市)と主張した。現在では、芙美子生誕は北九州ということになっている。だが下関のほうに不満が残っている。広辞苑6版に記載されている「下関市生れ」を根拠にして一歩も譲る気配はない。
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