「ノウイング」はスピリチュアル映画?
ニコラス・ケージの映画はだいたい水準以上で面白い。昨夜も「ノウイング」(2009)を観る。太陽の異常活動によってオゾン層が破壊され、地球消滅。ただし、黒い小石をもらった少年少女だけが助かって、ほかは人類滅亡・・?。つまり観客も全員死んでしまう話。観るのが辛くなり、後味はすこぶる悪し。キリスト教の終末思想なのだろうか。黒い石、EEのサインも分からなかった。ディザスター映画というジャンルだそうだが究極のディザスター映画である。
題名「knowing」に関して。
knowは物や人をすでに見知っている、事柄について情報・知識を得て知っているという意味で用いられる語。knowledgeは「知識」、knowingは「知ること」か。だが「予言」「予告」に近い意味を含むのであろうか。ゲリー・ボーネルのいう「叡知(ノウイング)は、人を自由と解放に導く」。まるで国立国会図書館の玄関に掲げられた「真理はわれらを自由にする」と共通するものがある。
世界的規模の大災害が続くなかで、このような映画をつくる意図があまり理解できない。終盤に現れる宇宙人なのか、神の王国なのかもわからない。この映画はSF、それとも宗教映画?。
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