マスケット銃
銃が歴史に登場するのは14世紀のことである。13世紀の元寇のときモンゴル人が使用した火薬兵器「てつはう」は鉄球に火薬をつめて、強力な弓で発射するもので、馬を驚かすためのものであった。それがヨーロッパに伝わり、先込め式の火縄銃が15世紀前半、ドイツで発明された。命中精度や射程距離は低く、実戦向きではなかったが、マッチロック式に改良され、銃の性能は驚くほど向上した。マスケット銃(Musket)の登場で戦争にも採用されるようになった。ヨーロッパ史におけるマスケット銃の初実戦は15世紀中頃のフス戦争であった。マスケット銃(先込め式歩兵銃)の出現によってヨーロッパはアジアより優位に立つようになった。火縄銃が足軽の主要武器の一つとなるのは戦国時代中期16世紀半ばをまたねばならない。
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