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2011年12月 9日 (金)

あの天狗のおじさんはパリで死んだのさ

    いま時代劇チャンネルで竹脇無我の「鞍馬天狗」を放送している。明治維新後の話はあるのだろうか。嵐寛寿郎の映画シリーズ第26作「鞍馬天狗 黄金地獄」では明治の横浜を舞台にした話だった。原作の大仏次郎の小説には明治となった天狗の話が結構おおく書かれている。維新後の倉田典膳は新政府に対して否定的な立場をとることがおおい。大仏は天狗を新政府の使節として、通訳となった杉作とともにフランスへ行くストーリーを構想していた。題して「鞍馬天狗巴里に死す」だった。完成して映画化されたら面白かっただろう。

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