不幸の手紙
昭和44年の暮れごろから翌年にかけて全国的に「不幸の手紙」が流行した。「これは不幸の手紙です。今から48時間以内に29人の人たちにこれと同じ文面の手紙を出さないと、確実にあなたは死にます」という内容の気味の悪い手紙だった。アニメ「ちびまるこちゃん」に「まる子、不幸の手紙をもらうの巻」がある。まる子は差出人の名がない一通の手紙をもらう。いったい誰に出していいのか思い悩むまる子。
このような「不幸の手紙」が流行したのは昭和45年のことと記録にあるのだが、わたしの記憶では兄宛てに不幸の手紙が我が家に来たのは、それよりも7、8年は前、東京オリンピック以前だったような気がする。私は小学生だったし、兄貴も小学生だった。不幸の手紙をもらった兄はやはり困っていた。しっかりとした判断力がつけば、次の人に送らないことがイタズラを撲滅することになるのだが、まだ幼かった。なぜか遠い日の不思議な思い出である。
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