北海道の義経伝説
源義経は平泉で死んだのではなく、主従ともども密かに居館を脱出して北へ逃れたという。東北地方には青森八戸種差海岸、貴船神社、福島城、龍馬山義経寺などに義経伝説がある。義経の足跡は津軽半島までとする説もあるが、北海道にも全域にわたり伝説がある。函館の船魂神社には、やっとの思いで北海道に上陸した義経一行が水を探しているところ、岩の上に現れた童子が指さすほうを見ると水がこんこんと湧き出ていたという童子岩伝説がある。国後島には弁慶が地元の人々と協力して知床半島の羅臼から国後島へ渡る橋を造ろうとしたが、村長の娘との恋がカムイの神の怒りにふれ、集めた材木が岩になってしまつたという「国後島の材木岩」伝説がある。「義経しりもち岩」伝説とは、義経が鯨をみて、一刀のもと蓬串に刺し、焼いて食おうとしたが、その串がたちまち折れてしまった。驚いた義経は尻もちをついたので「しりもち岩」と名づけられた。
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