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2011年11月 2日 (水)

裏切りの世界史

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   ゲオルギー・ガポン

    世界史における裏切者といえば、イスカリオテのユダ、ブルータス、明智光秀、小早川秀秋などが思いうかぶ。もしもユダが裏切らなかったらイエスが十字架で処刑されなかっただろう。そして、100歳まで生きて大往生をとげていたら世界史はどうなっていたであろうか。

    ロシアのゲオルギー・ガポン(1870-1906)は皇帝側のスパイで現代史の裏切者の代表である。1905年、ガポン神父によって指導された6万人の平和行進がサンクトペテルブルクで行われた。突如、軍隊が発砲し、少なくとも1000人以上の市民の死傷者がでたといわれる。いわゆる血の日曜日事件である。ロシア正教会のガポンは、政府の工作員であったが、翌年、フィンランドで社会革命党によって暗殺された。

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