ツンデレ
ツンデレとは女性の性格や行動の傾向の一つ。普段はつんつんと無愛想な女性が、特定の男性と2人きりになると、でれっと甘えてくる様子から、アニメなどのキャラクターの性格設定として多く用いられる。もちろん語源は擬態語「つんつんする」「でれでれする」の合成したもの。「つんでれ」という言葉が生れたのは比較的新しいことであるが、現象面として捉えるとかなり古くから映画、ドラマなどによくみられる。女性からの積極的な恋愛表現ができなかったむかしにおいては、意中の人の前では、素直になれず、逆に「つんつん」した行動になるのが一般的であった。
石坂洋次郎は女学校の教師経験から、「つんつん」と「でれでれ」の二態を巧みに青春小説に盛り込んだ。後年、石原裕次郎と芦川いづみが共演する青春映画ではインテリ女教師の芦川が「つんつんする」ものの、内心は石原に惹かれていく展開が、のちの学園ドラマでの王道としてパターン化された。1970年代の森田健作の「俺は男だ」や1980年代の「翔んだカップル」「高校聖夫婦」など。最近の宮崎あおい、上野樹里などのドラマにもよくみられる。
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