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2011年11月10日 (木)

ジャーナリストの品格

    田原総一朗の名前を知ったのは大分むかしのことである。地方の役所に勤めていたとき、テレビ局から市長と対談したという依頼があった。インタビューは田原総一朗という。まだ幹部たちもその名を誰も知らないようだったが、私はテレビで何度か見ていたので、その取材は断ったほうがいいと言った。市長が忙しいことを理由に対談の話は流れた。あれから数十年が経つ。みんな高齢になったが、田原はいまもメディアで活躍している。その乱暴な言い分がテレビ受けするのだろう。「有本恵子さんは死んでいる」と発言したことも彼流の乱暴そのものだった。ご両親や遺族会が訴訟したこともうなずける。先ごろ裁判所は合理的根拠がないとして田原に100万円の支払いを命じた。田原は控訴するとなお強気の姿勢をみせている。だが状況は横田めぐみさんも2005年まで生存していた可能性があると「週刊朝鮮」が報道しているように、真実は誰にもわからない。結局、田原発言は憶測にすぎなかった。それは二葉百合子の歌謡浪曲「岸壁の母」を聞きながら「息子は死んでいる」と言うことと大差ない。報道の自由というが、むしろ報道の責任について考えさせられる。お互いに皆高齢なのだから、はやく100万円支払って潔く土下座すべきだろう。

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