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2011年10月29日 (土)

風も吹くなり雲も光るなり

   林芙美子の「花の命は短くて、苦しき事のみ多かりき」は、「浮雲」や「放浪記」の中の一節のように思われがちだが、どの作品にも出でこない。生前に芙美子が直筆でしたためた色紙が残るだけであった。しかし2009年、村岡花子の遺品の中に、原稿用紙に書かれた芙美子の短詩が発見された。

風も吹くなり

雲も光るなり

生きてゐる幸福は

波間の鴎のごとく

漂い

生きてゐる幸福は

あなたも知ってゐる

私もよく知っている

花の命はみじかくて

苦しきことのみ多かれど

風も吹くなり

雲も光るなり

Photo 57b
 五ノ坂の旧邸         新宿中井の旧居

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