日本人とユーモア
ユーモアの語源はラテン語の体液からきている。中世イギリス人は、人の基本的な性格は4つの体液が決定する、という考えが信じられていた。その4体液とは血液、粘液、胆汁、黒胆汁である。この4つの体液の配合が人間の持つ人格、思考、学識から発する言語や肉体表現が程よい品性となって相手に伝わるのである。チャップリンやローワン・アトキンソンの滑稽なしぐさにユーモアを感じるのはイギリス仕込みだからだろう。ではイギリス流ユーモアの特徴とは何か。先ず自分自身を笑いの種にする、次にいかなる困難な状況でも笑いの種になる、ということだろう。日本人の政治家や大学教授、企業人にユーモアのセンスが欠けている、というのは世界に広く知られていることである。かれらは厳しい受験競争に勝ったというエリート意識があるので、自負心が強く、ディベートで相手を負かすことは得意だが、ユーモアは皆無である。本来、江戸時代には庶民の間にはユーモアを楽しむ精神は残っていたが、明治以降東京には少なくなったように感じられる。他方、政治的中心地でない大阪にはユーモアを大事にする風土がいまも残っている。ギャグをかまさないと会話が弾まない。
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いつも興味深い記事をありがとうございます。
>中世イギリス人は、人の基本的な性格は4つの体液が決定する、という考えが信じられていた。
は、間違いではないと思いますが、より起源を遡れば、「ヒポクラテス(前460-375頃)の四体液説:「血液・粘液・胆汁・黒胆汁」からなる」だと思います。ご存知とは思いましたが、おせっかいまで。
投稿: | 2011年10月30日 (日) 19時09分
最近、ケペル先生、書きっぱなしです。
コメントに応える誠意が全くなくなったのが哀しい。
前の「変節」以上に「変節」だと思います。
ブログという表現形態を大事にするなら、
そうあって欲しいです。
でなければ、ブラックホールに叫んでいるに
等しいです。
投稿: | 2011年11月15日 (火) 23時21分
出典の引用さえされない画像の数々。
これでも元図書館員といえますか?
ブログはゴミ捨て場ではありません。
投稿: | 2011年11月15日 (火) 23時48分