ジョージ・ワシントンの悔恨
米初代大統領ジョージ・ワシントンは少年時代、父が大切にしていた桜の木を切ったことを正直に話して反省したという逸話はよく知られている。ところがそのワシントンが大統領時代に図書館から借りた本が未返却であることが明らかになった。ワシントンが借りたとされるのは、国際関係論と議会討論に関する2冊の本で、1789年10月5日に貸し出され、11月2日が返却期限になっている。1789年はフランス革命の年で、アメリカでもその外交政策が問われた頃である。ワシントンは国事に忙殺されて本のことをすっかり忘れてしまったのだろうか。結局、ワシントン死後もその2冊の本は長らく未返却のままであった。ニューヨーク市立図書館は当時アメリカでも唯一の図書館で初期の貸し出し記録にワシントンの未返却本があることを憂慮していた。ジョージ・ワシントンはアメリカ国民にとっては正直者のシンボルである。延滞料は221年で約43万円になるという。だが、最近ジョージ・ワシントン邸の管理団体が同じ版の図書を約100万円で調達し、ニューヨーク市立図書館に返却したという。ジョージ・ワシントンは長期延滞者として世界図書館史に残る記録を樹立したのである。
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