もののあわれは秋こそまされ
秋が悲しいというのは日本人だけらしい。ロンドンの秋は濃霧がもっともひどいが、もの悲しいという風情はない。秋は行事も多く、さまざまな社交が催され、友人を招きあって楽しい季節である。日本は「盆と正月が一度に来たよう」と並べて言うくらい、盆は日本人にとっては大きな行事であった。盆という大きな祭が済んでしまうと、あとは収穫祭を待つだけであり、鎮魂祭から春祭へと続く一連の厳粛なもの忌みの季節であった。
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