グローブ座と大坂城炎上
NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」では豊臣秀頼が上洛して家康と対面したところである。家康は秀頼の成長ぶりに不安を抱く。豊臣と徳川との対立がしだいに深まっていく。このころ晩年を迎えたシェークスピアは、郷里ストラトフォード・オン・エイヴォンとの往復も繁くなってきたが、おそらく「あらし」を書き上げてから、ロンドンを引き払って、郷里に帰ったであろう。1613年にはグローブ座で「ヘンリー8世」初演中、ほんものの大砲を使ったところが、火を発し、劇場全体が焼け落ちてしまった。かずかずの名場面を生んだ舞台が消えてしまったばかりか、シェークスピアの原稿を含めて、かけがえのないエリザベス朝演劇の資料が灰になってしまったものと思われる。そのころ1614年11月ついに大坂冬の陣がはじまり、翌年5月に大坂城は落城し、豊臣家は滅亡した。シェークスピアは1616年の4月23日、52回目の誕生日に、この世を去った。
« 弓削島「塩の荘園」 | トップページ | 日韓芸能交流この10年 »
「世界史」カテゴリの記事
- ムハンマドの死後(2024.10.06)
- 世界史探求(2024.05.21)
- ルイ3世(西フランク王)(2024.04.10)
- 唐賽児の乱(2024.02.28)
- ハーグ密使事件(1907年)(2024.02.10)
コメント