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2011年10月22日 (土)

モチベーションをアップする英語力!?

   数年前から気になる言葉に「モチベーション」がある。しばしば変な表現がよく見られる。「モチベーションをアップする英語力」というのは笑える。英語motivationの本来の意味は「動機付け」「行動を促す要因」「刺激」である。つまり鼻の先にニンジンをぶら下げて、馬を速く走らせようとすることか。ところが日本では数年前から省庁や産業界で「モチベーション」なる語がさかんに使われだした。ヤル気のないような部下に対しては「モチベーションが下がっている」と言うし、部下は上司に「あんな奴ではモチベーションが上がらない」と言う。「意欲」や「熱意」と同じような使い方をしている。広辞苑第4版では「動機を与えること」とあるが6版には「物事を行う意欲。やる気」という2つ目の意味を追加している。英語を日本語化することで英語本来の意味から少し変化する事例は多いであろう。一種の流行語のような気もするが、モチベーションが本当に日本語として定着していくのかどうか見定めたい。

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