Vivien Leigh and Marilyn Monroe
「シーザーとクレオパトラ」(1945)と「バス停留所」(1956)を見る。ヴィヴィアン・リーとマリリン・モンローの主演作豪華二本立て。ヴィヴィアンは「風と共に去りぬ」でオスカー女優となり、1940年にオリヴィエと結婚、舞台女優としても充実していた頃。バーナード・ショーの脚本がベースになっているので、セリフ中心で歴史スペクタクルを期待すると物足らない。しかし、ヴイヴィアンの声の美しさや華奢なクレオパトラは必見に価する。1945年という年は日本では終戦だが、すでにドイツは降伏しており、イギリスには平和がもどってきた時代。スチールではモノクロだが、実際の映画はカラー作品。「ナイアガラ」でセックス・シンボルとなったモンローが「七年目の浮気」で人気は頂点に達した。「バス停留所」はハリウッド女優にあこがれる場末のショー・ガールがモンタナの純朴な青年からのプロポーズを断りながらも、真実の愛に目覚めるという元祖ラブコメ。原作はウィリアム・インジなので「ピクニック」と似ている。演技派女優をめざすモンローだが観客の期待はセクシーなモンロー。そのギャップに悩むのは数年先のことか。モンローが62年、ヴィヴィアンが67年に天使たちが昇天した。ドン・マーレーは82歳で健在。
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