カルロ・ドニーダとモゴール

モゴール(左)とドニーダ(右)
1960年前後、日本ではイタリアのカンツォーネ・ブームに沸いた。背景にはイタリア映画の影響もあるが、アメリカからの影響もある。というのは、フランク・シナトラ、ディーン・マーチン、ペリー・コモなど当時の大物歌手はイタリア系が多かった。「アルベデルチ・ローマ」はディーンで、「アルディラ」はコニー・フランシスで聴く、という調子である。もちろんサンレモ音楽祭の入賞曲は日本語カバーで発売された。布施明のデビュー曲はボビー・ソロのサンレモ優勝曲「君と涙とほほえみを」である。日本でよく流行したカンツォーネの名曲の一つに「アルディラ」がある。イタリア語で「世界の彼方」の意。原曲はルチアーノ・タヨーリとベティ・クルティスであるが、映画で歌ったエミリオ・ペリコーリが世界では広まった。日本ではトニー・ダララの曲がヒットした。作曲はカルロ・ドニーダ、作詞モゴールの黄金コンビ。ウィルマ・ゴイクの「花のささやき」「夢の誓い」「ささやく瞳」などがある。
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