丹波柏原藩
柏原藩(かいばらはん)は丹波国氷上郡橿原(現在の兵庫県丹波市柏原)に本拠を定めた外様小藩である。慶長3年6月、伊勢国安濃津城主であった織田信包(織田信長の弟)が柏原に移封されて藩が始まる。信則、信勝と続き、慶安3年、信勝の没後途絶し45年間幕領となっていたが、元禄8年同族の織田信休が大和国郡山から2万石で入部して復活した。信包時代の居館の位置は不明だが、信休は陣屋構えの居館をつくり大書院などの御殿、長屋門、侍屋敷を配置した。市街地は中世以来形成されていた柏原八幡宮の門前町と陣屋前面の屋敷町が統合したもので、寛政6年の家数700軒ほどの小規模な都市であった。しかし元禄期に俳人・田捨人をうみ、幕末期には藩校又新館(ゆうしんかん)や崇廣館(すうこうかん)がつくられるなど文化や教育の中心地となっていった。両館の蔵書は現在・柏原町歴史民族資料館に約6000冊が保管されている。
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