「○也」のルーツは野村克也か!?
「プロ野球選手名鑑2009」をみる。巨人の選手で名が「○也」をさがす。内海哲也 久保裕也 山口鉄也 松本哲也 深田拓也 木村拓也 隠善智也 岸川勝也 以上8人。いま「○也」は人気名だが、いつごろからか。明治・大正生まれの人に「○也」はすくない。「○也」ブームが起きたのは昭和40年のことである。岸川勝也は昭和40年生れである。渡哲也が日活デビューし、石原裕次郎と「泣かせるぜ」で共演したのが昭和40年。南海ホークスの野村克也が三冠王に輝いたのが昭和40年。藤竜也は昭和37年に「望郷の海」でデビューしているが広くその名が知られたのは「愛のコリーダ」(昭和51年)からである。すると、「○也」の影響が最も大きかったのは、野村克也ということになる。字をかえれば城卓矢の「矢」が「骨まで愛して」(昭和41年)の大ヒット。これが昭和40年頃、「○也」「○矢」が命名のブームの追い風になった。「○也」は青年のイメージがある。映画スターによる印象が大きい。戦前戦後に活躍した二枚目、宇佐美淳(1910-1980)がいる。実は、「宇佐美淳也」のほうがよく知られた芸名だ。三橋達也(1923-2004)は松竹→日活→東宝と移籍したが、男のダンディズムを発揮し、和製ケーリー・グラントといわれた。明治35年生まれに図書学の権威、長澤規矩也がいる。
この話をある人にしたら、「否、也のルーツは児雷也(自来也)だ」といわれた。
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