円照寺、皇女文智女王の悲劇
NHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」では秀忠や江は愛すべき人物として描かれている。だが後水尾天皇との確執をみるとドラマには出てこない悲劇がある。後水尾天皇は秀忠の娘和子の入内が決まりながら、およつとの間に男子をつくっていた。女子を懐妊。それが梅宮、のちの文智女王(1619-1697)である。和子入内の影響をうけ、梅宮は皇女でありながら内親王にもなれず、大和へ隠棲した。山の辺の道の付近にある円照寺は文智女王の開基で、本堂には如意輪観音と後水尾天皇の肖像をまつる。境内は非公開であるが、閑静で江戸時代の庭や二十五菩薩の楽器を石で表現した珍しい庭などがある。三島由紀夫の「豊饒の海」の月修寺は円照寺がモデルである。
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コメント
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掲載されている画像はnikonD50で2010年2月10日に円照寺で撮影したものです。
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投稿: mom | 2012年2月22日 (水) 08時48分