Deanna Durbin and Judy Garland
MGMの少女スター、ディアナ・ダービンとジュディ・ガーランドは何もかも対照的だった。共に歌が得意だがオベラとジャズ。年齢はわずか6ヵ月だけダービンのほうが上だった。だがジュディはガム・シスターズとして映画デビューは早かった。二人は「アメリカーナの少女」(1936)で共演している。日本でも人気はダービンのほうが高かった。「オーケストラの少女」は戦前、日本で大ヒットした。ジュデイの「オズの魔法使い」(39)は大戦のために、戦後に日本公開された。終戦直後は日本ではダービンのほうがスターだったが、本国アメリカではミッキー・ルーニーとのAndy Hardyシリーズが大ヒットし、本格的ミュージカルスターとして歩みはじめていた。ジュディは一時スランプにおちいるものの「スタア誕生」(54)でカムバックし、アカデミー主演女優賞を獲得。1969年睡眠薬の飲みすぎで47年の短い生涯をとげる。一方のダービンは49年には引退し、89歳の現在パリで悠々自適の生活。まことに二人は対照的である。
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