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中平康監督の「その壁を砕け」(1959)。三郎(小高雄二)とその婚約者とし江(芦川いづみ)は新潟駅で3年ぶりに再会する約束をしていた。だが途中でレインコートの男(沢井保男)を車にのせたばかりに郵便局強盗の真犯人にされる。新米巡査(長門裕之)の活躍により事件は別の展開をみせる。単なる裁判ものではなく、組織の中の者が自ら真実をみつめるというテーマがある。アメリカ映画「怒れる十二人の男たち」やヌーベルバークの影響がみられる。当時の日活はアクション路線だけでなく、社会派の良質な作品をつくっていた。芦川の美しさはいつもながらのことだが、渡辺美佐子もいい味をだしている。
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