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2011年8月19日 (金)

理想の宰相

   明治18年の内閣制度創設以来、初代伊藤博文から岸田文雄まで100代の総理が生まれてきた。だが実際には、歴代総理の人数は64人である。岸田は一見ちょんまげをしたサムライが似合いそうな風貌である。宰相は、どのような人物が適格だろうか?コロナ禍の国難にあって菅義偉の暗い表情と口数の少なさが国民には不評であった。歴史上の名宰相と比較してもあまり意味がないだろう。古代中国では、管仲、子産、晏嬰、商鞅、あるいは諸葛孔明などが挙げられる。だがこれらは君主への忠節が第一で、人民は富国強兵のための搾取の対象でしかない。福祉は二の次、三の次のこと。ところが日本は表面上は一応民主国家を表明しているが、本質的には明治以来、天皇という現人神をいだく立憲君主制の国家である。憲法第6条には「天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」とある。天皇陛下の任命なしに首相にはなれない。天皇は政治からは遠ざかっているものの、日本国の象徴として位置づけられ、最高位にあるものである。むかし仁徳天皇は高殿に上がって、四方を見渡し、人々が飯を炊く煙が立っていないのをみて、数年間課税を免除したという故事が知られるが、最近の政治家はこの故事を知らないらしく、いずかたも復興のための大増税を口にするのは、天皇の思し召しに反する逆臣であろう。

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コメント

日本人には、意思がなくて恣意 (本音) がある。
日本人には、理想がなくて口実 (建前) がある。

理想があって、意思があれば、人に公言できる。
恣意があって、口実を述べたのでは、人から信用は得られない。

国民が首相そのものを信頼していない。そうである以上は何をやっても政治空白。いままでもそうであった。これからもそうである。この国の歴史から学べ。一刻も早く首相の座そのものを廃止すべきだ。今の政治形態は、国民にとって最悪の精神状態を作っている。どこに信頼に足る日本人がいるというのだ。県知事ならば我が国でも10年ぐらいはもつかもしれない。

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