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2011年8月13日 (土)

地図にない町

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   まだインターネットなど無い頃の話である。図書館に勤務していた私は、参考業務で「映画ナヴァロンの要塞の舞台ナヴァロンという島は実在するか」という質問を受けた。内容は地中海のエーゲ海付近に浮ぶ小島ナヴァロン島の砲台を破壊する特殊部隊の物語で、アリステア・マクリーンの小説が元になっている。架空地名らしいが、地図で見当たらないからといって、簡単に架空と断定することもできない。もしかしたら詳細な地図なら載っているかもしれない。存在しないということを実証することは意外と難しい。結局、各種の記述などから、ナバロン(Navarone)という地名は実在しないし、あんな大きな砲台も存在しないことは明らかとなったが、やはり今でも存在するのではないかという一抹の不安を持っている。「テレマークの要塞」はナチスの原爆開発の基地を破壊する物語だったが、テレマーク(Telemark)地方はスキーでもお馴染みの地名でノルウェー南部に実在する。

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地理」カテゴリの記事

コメント

ジョンウェイン主演の映画で貨物船が戦争勃発のためオーストラリアからチリを経てドイツへ帰国するのだが、交戦国の目をさけたりナチの副官のため汚名を着せられたりする内容で、ポンポンガリかポンポンバリかはっきりしませんがそういう島へよるのですが、まだこれも実在か架空か違う名前なのか私の内では、はっきりとしていません。

Noa Noaさん、ありがとうございます。アリステア・マクリーンの原作にある架空の島ケロス(keros)はギリシャのエーゲ海に浮かぶ島、海軍基地レロス(Leros)島がモデルだったようですね。

どういたしまして。偶然にこちらを知り、楽しませていただいてます。テキサス州CorpusChristiという町で、美術関系とテニスを楽しんでおります。宜しく。

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