統一球とラビット・ボール
今年のプロ野球は、飛ばないボール統一球の導入で投手優位の試合が展開している。セでは3割打者が長野1人という現状である。だがむかし昭和24年、ラビットボールと呼ばれる飛ぶボールが採用されたことがある。ラビットボールの恩恵を受けたのは大映(のち松竹)の小鶴誠だろう。小鶴は昭和26年には0.355、51本塁打、161打点という記録をつくっている。打点161は現在でも、年間最多打点記録として60年間以上、誰も破ることはできない不滅の数字である。打率は阪神の藤村富美男(0.362)に譲り、惜しくも三冠王を逃した。小鶴は八幡製鉄をへて名古屋、急映、大映、松竹、ヒロシマは不人気球団を渡り歩いたが、ホームランの職人だった。
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