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2011年7月25日 (月)

多文化主義の危機

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  「平和な国」という印象があるノルウェーで起こった連続テロ事件は世界を震撼させた。当初はイスラム過激派の犯行と思われたが、逮捕されたのは欧州で最近増加するイスラム系移民に反発する極右思想の青年アンネシュ・ブレイビク(32歳)だった。熱心なキリスト教徒がなぜ残虐な犯行に及んだのか。ブレイビクは2年前から周到な犯行を計画していた。インターネット上にある青年の文書には日本を「多文化主義を拒否している国」として称えている。欧州では従来移民政策には寛容であったが、最近ではキャメロン英首相やメルケル独首相も、自国の多文化主義を失敗と認めている。93人の犠牲者をだした最悪の事件であるが、ノルウェーは1979年から死刑を廃止している国。動機の解明などはこれからであるが、世界は国際化と愛国主義との狭間で苦しんでいるように思える。そして人類を救うはずの宗教の対立が根底にあるということは皮肉なことである。

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