楽山大仏
楽山は四川省の中南部、成都からは南西に約160km離れた位置にある。西には「天下第一の美しさ」とたたえられた峨眉山が聳える。楽山は昔から自然が豊かで、多くの民が暮らす「魚米の里」として知られていた。新石器時代は長江文明で栄え、四川が巴や蜀と呼ばれていた時代は蜀王開明氏の部族が暮していた。秦漢には南安県(漢書地理志に犍為郡南安県とある)に属し、北周の時代に嘉州と改められた。宋の時代に行政単位が格下げられて嘉定府となり、明大に嘉定州、清代には楽山県と改称され、現在、楽山市となっている。
高さ71mの世界最大の磨崖仏「楽山大仏」は世界遺産となり観光スポットである。玄宗皇帝の開元元年(713)に海通和尚の発願により開削が始まり、90年後の貞元19年(803)にようやく完成した。当初は、大仏を保護するために13層の木造楼閣でおおわれていたが、明代末に焼失し、露天仏となった。
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