「バージン・ブルース」「裸の天使」
藤田敏八監督「バージン・ブルース」(1974)を見る。予備校女子寮生たちは灰色の浪人生活のうっ憤を晴らすため集団万引をしていた。まみ(秋吉久美子)ちあき(清水理絵)は、平田(長門裕之)という中年男と脱走し、2人の実家のある岡山へ行く。平田の「俺にはバージンを守る義務がある」という陳腐なセリフが印象的だ。当時、「○○を守る会」というのも流行った。「アン・ハサウェイ裸の天使」(2005)は真逆の映画。裕福な娘が退屈でメキシカンのヤクの売人グループに近づく。危険な目にあうが好奇心とセックスを体験。「バージン・ブルース」と「裸の天使」は好対照の青春映画ながらも処女喪失譚ということでは共通したテーマである。世相、風俗、貧乏に焦点がある日本映画に対して、階層、人種、富裕層などに焦点があるアメリカ映画。二作品は凡俗な道徳観に基づかず、異端的な行動と青春の喪失感を映像美で表現している。ジェームズ・ディーン「理由なき反抗」の女性版。
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