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2011年6月11日 (土)

永作博美は田中絹代になれるか

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    ribbonのアイドルユニットから演技派女優としての風格すら出てきた永作博美。チャームポイントの人懐っこい笑顔は健在なれども童顔の彼女も40の大台。新作「八日目の蝉」では作品よりも彼女の劣化がネット上で話題になっている。昨夜のドラマ「11文字の殺人」でも安達祐実に美人度では明らかに劣っていた。

    むかし田中絹代がハワイから帰国しての第一作「婚約指輪」が公開されるや、「老醜絹代」と評された。大正13年、松竹キネマに入社してから26年、純情可憐の娘役から「愛染かつら」の美人妻で、トップ女優と自負してきた彼女だけに、「鎌倉山に籠り、死んでしまいたい」とまで思いつめた。だが、これが彼女の女優人生の転機になった。絹代もこのとき40歳。いつまでも若く化けようとしても、もう化けられないぞ、と観念した絹代は溝口健二との「西鶴一代女」で老醜をさらけだし、女性監督にもチャレンジしたり、映画人としての飛躍をめざした。百万ドルのエクボ乙羽信子が「裸の島」(1960)で変身したときはまだ36歳だった。永作にとって「八日目の蝉」が演技派女優として道への作品となるだろうか

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コメント

山田五十鈴も「女ひとり大地を行く」で汚れ役に挑みましたね。

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