ビクトリア女王
旧エンパイアーデー。つまりビクトリア女王の誕生日。治世64年(在位1837-1901)の長きに及び、大英帝国の栄光の時代を象徴する存在である。しかし帝国主義を代表する君主でありながら、高校世界史に登場することはあまりない。それは女王の政治的役割が必ずしも明確ではないからだろうか。しかし、日本とも異なり、王室が政治に介入することは大きいかったと考えられる。チェンバレンはこう書いている。「女王はまったくよく干渉なさる。保守党内閣の場合よりも、自由党内閣に対してのほうがうるさい。それというのも女王は保守党員だから。保守党はだいたいにおいて女王の気に入ることだけをやっているのに引替え、自由党は始終女王が嫌いなことばかりしているのだからだが、自由党の存在理由は実はそこにあるのだ。といって女王の干渉が違憲であるかというと、それは疑問だし、違憲の立証はとうてい不可能だろう」
« 時流に乗るドラマ | トップページ | 源平争乱と飢饉 »
「世界史」カテゴリの記事
- 李氏朝鮮はなぜ元号がなかったのか?(2023.05.24)
- ハインリヒ5世(2023.05.23)
- 劉裕と陶淵明(2023.05.22)
- ポーランドの英雄ヤン・ソビエスキ、国王に即位する(2023.05.21)
- ゴンブルサ事件(2023.02.18)
コメント