世界を大きく変えた人・イエス・キリスト
ユダヤ人はマカベア時代(ユダ、ヨナタン、シモン)、ハスモネ王朝時代と続いたが、前63年、ローマのポンペイウスの大軍の前に都エルサレムは陥落した。ローマの属州時代、ヘロデ大王によって民衆は重税にあえぎ、苦難にみちた日々の生活から、神エホバが救世主をおくり、自分たちを救い出してくれる日が来るのを待ち望んでいた。紀元1世紀のはじめ、エルサレムをはじめ地中海沿岸・小アジアなどに散在するユダヤ人の間に、またメシアの出現が語りつがれていた。
イエスは紀元前4年頃にイスラエル北部ベツレヘムで生まれとされる。母マリアは聖霊によって子を宿し、イエスを出産。イエスは30歳頃から伝道活動を始めた。イエスというその預言者はエホバが愛の神であり、各人の心の中にこそ神の国が求められると説いて、ユダヤ教の指導者たちと衝突し、磔に処せられた。紀元1世紀をつうじて、この新しい宗教キリスト教は使徒ペテロらによって各地のユダヤ人の間に広まり、さらに異邦人の使徒パウロの伝道によりローマに及んだ。ローマ帝国の民衆は、しだいに、このきびしい倫理と心の救いを説く教えに共感をしめすようになっていった。
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